§5周波数分析とは

 

周波数分析とは

振動や騒音が問題になり改善が必要となった場合は、問題となる振動や騒音現象の周波数を明確にする事で、その発生源を特定することが出来る

この改善が求められている振動や騒音が、どのような周波数で振動しているかを分析することを周波数分析という

 

「何故モノが振動(共振)するのか」で板バネの先端に取り付けられた錘の動きを見る

錘の動きを時間軸で表したものが図―1の左のグラフである

1が右側へ振れた時、-1が左側に振れた時と考えると、グラフから錘の1往復で4ms(0.004秒)要しているので、1秒間当たりにすると250往復しているので、

250Hzの振動と言うことになる

この場合は単純な時間軸波形(X軸が時間の経過)なので、周波数分析しなくても周波数成分は分かるが、これを分析して周波数成分を表した周波数分析グラフが右側である

 

図―1 シンプルな振動の横軸が時間軸グラフ(左側)と、それを周波数分析したグラフ(右側)

 

図ー1は単振動(振動周波数がひとつ)の場合であるが、実際の振動現象では図-2の左ように時間軸グラフが複雑(色々な周波数が混ざって振動している)な波形であり、簡単には周波数を知ることが出来ない

図―2の右は周波数分析器を用いて左側の波形がどのような周波数で振動しているかを求めた結果である

この様に時間軸波形(左側のグラフ)を周波数成分ごとの大きさに分析することを周波数分析という

 

図―2 複雑な振動の横軸が時間軸グラフ(左側)と、それを周波数分析したグラフ(右側)

 

分かり易く言えば、周波数分析はお賽銭の仕分けみたいなモノ

お賽銭の場合いは大きな金種の枚数が多いほど嬉しいが、騒音の場合は大きな(周波数が高い)方向に行くにつれて振幅が小さくなっていく方が自然な音として受け入れやすくなる