§2 周波数とは

下記の図は、§1「何故モノが振動(共振)するのか」の図ー3である

 

 

錘は繰り返し位置を変え(図では上下)え、その様子を時間軸で見たのが右側のグラフである

このグラフの山と谷を合わせた一区切りをサイクル(周期)と呼ぶが、サイクルには時間の観点がない

周波数とは、このサイクルが1秒間に何回行われるかをいう

 

周波数は1秒間に何回が行われるかであるので、サイクルパーセコンド(CPS)ともいわれるが、

振動や騒音の分野では一般にヘルツ (Hz)という単位を使用する

(〇〇サイクルでは〇〇回繰り返されるということになるが、〇〇ヘルツ(Hz)は1秒間当たりの振動数を表すことになる)

 

ヘルツは、ドイツの物理学者であるハインリヒ・ルドルフ・ヘルツの名からきている

 

身近な例では携帯電話のバイブレーションモードで電話が振れる現象が振動である

因みに携帯電話のバイブレーションモードの周波数は約100-200Hzと言われている

 

振動と言うとモノが振動していることをイメージするが、空気も振動しそれが音となって人は認識する

実際はモノが振動し、モノの回りにある空気が励振される空気に粗密(圧力の高いところと低いところ)が発生し、

それが人の鼓膜をまた励振するのである

 

下の図は振動するモノ(スピーカーコーン)により、周辺の空気に粗密が出来る様子の説明図である

その波が音速で伝播していくことになる

 

 

 

 

人が聞くことが出来る空気の振動数(周波数)は下のグラフの様に大凡20-20,000Hzと言われている

 

 

つまり、静かな車はこの領域の周波数の音圧が低いわけである

実際のところ人が感じるうるささは音圧だけではないが、先ずは音圧が低い事は重要なことである